2012年07月19日

J2第24節 京都サンガF.C.(熊本県民総合運動公園陸上競技場(KKWING)7月15日(日)19:00キックオフ


熊本に活力を


先ずは、当試合数日前に九州を襲った未曾有の豪雨により甚大な被害を被った方々に心からお見舞い申し上げると共に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
京都サポーターの方々にはKKウイングにてエール及び横断幕を掲げて頂きありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

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前日まで恐ろしい程降り続いた雨は上がり、考えられない位の晴天に恵まれたこの日、ホームとアウェイでつないだ勝利は3つで数年振りの4連勝にチャレンジ出来る試合。
しかも連休の中日という好条件。相手は前回対戦で叩きのめされた京都。
確かに4連勝は達成したい。だが今日は連勝云々よりも負ける訳にはいかない。
それはサポーターも解かっている。
久々に多くのサポーターが入っており万全の態勢。

選手達と共に黙祷を行ってキックオフ。
開始早々セットプレイからのビッグチャンスを逃してしまうも序盤の入りはほぼ完璧。
その後もミドルシュートや裏へのボールでチャンスを伺う。
守ってはボールを持った相手にガムシャラに行かず、組織的に寸断。
チャンスというチャンスを全く与えずに前半を終わらせた。
だがこちらも前半終盤あたりから相手の高い位置から出足の早いプレスを嫌って、蹴る、だが高さの無い前線ではどうしようも出来ない状態に陥り始めていた。

前半を終えると、もう全身汗だく。
まとわりつくような暑さは熊本の夏という感じ。
恐らくまだまだこんなものじゃないんだろうけど、これこそ自分達のホームという気がして負ける気はしなかった。

後半に入ると流れは一転、京都のパスが冴えてくる。リスタートも必ずといっていい程早目早目にこなしてリズムを作り出していく。
それでも決定機会を与えない集中した守備を敢行し続けチャンスを狙った。
千葉戦のように1点勝負になるのは明らかでジリジリした展開が続いていた中、81分についに失点してしまう・・・
それでもチャントは止めずにそのままの状態を維持し、まだまだだ、そんな雰囲気を作っていく。
終了間際のチャンスもPKゲットかと思われたドリブルも実らずそのままホイッスル、7試合ぶりの敗戦となってしまった。

選手達も悔しさが前面に出ている。
やはり今週は勝ちたかったというのが正直な気持ち。
選手達はアグレッシブに戦う姿勢を見せていたし、サポーターも同じように戦っていた。
今回アウェイから貰った勝利のバトンはつなぐことが出来なかったけれど試合は続いていくし、またつなげていけばいいこと。
被災地でも同じようにこれから戦いが続く。
共に戦っていく気持ちで残りの試合を精一杯乗り越えていこう。

text by takana/photo by lee

posted by report at 14:27| 試合レポート

2012年07月11日

J2第23節 FC岐阜(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)7月8日(日)19:00キックオフ


つながった七月の勝星


試合終了のホイッスル。
久々の3連勝の嬉しさと後半よく失点しなかったなという安堵感が入り交じる不思議な感情だった。

というよりも、前節のエントリーの締めくくりにあった
「 アウェイからホーム、そしてホームからアウェイへつなぐことが
出来た勝利、次もまた、つながっていくと 信じて後押ししていこう! 」
というtakana氏のフレーズが脳裏をよぎった。

「つなげた。」正直ホッとした。

この日のアウェイ側席には熊本はもちろん、関西、東海、中部、関東、色んなところから色んな手段で集結。
約100名ほどのサポーターで後押しをした。

選手たちの表情が日増しに自信を帯びてくる。
これだけ好調を極めると、アップ中さえも相手を圧倒しているように感じる。

サポーターも同じだ。
数的不利を感じさせない攻めのチャントそしてコール。
緩衝帯越しの岐阜サポーターやジュニアユースの選手たちの注目を一気に浴びた光景がとても印象的だった。

前半、両チーム慎重な入りだった。
好調なチームはアイデアがすごい。養父から繰り出されるスルーパス、原田の相手のスペースをつくロングボール。すべてがいいように機能して次第にロアッソがペースを握る。


そして先制点。
原田のロングボールに2列目から飛び出したのは武富。
柔らかいクロスにヘディングしたのはなんと大迫。


ゴール左隅に決まった美しいゴール。
アウェイでなかなか勝てなかったことを忘れるくらいにいとも簡単にゴール。
ゴール裏のサポーターも狂喜乱舞!

この先制点で、流れを一気に引き寄せた。
武富がチャレンジする。矢野が滞空時間の長いヘッドで狙う。
片山が積極果敢にカットインする。
たくさんのチャレンジに追加点を取る期待が高まる。


もう少し。もう少し。


そして先制してから約10分後、その瞬間は訪れた。
バイタルエリアで細かなパスをつなぐ。
相手がプレスしたいができない微妙な位置で武富がドリブル。
1人かわし、2人かわし、相手GKの体重が左に寄ったところで、
思い切り逆に振り抜く。


今季10得点目。
4試合連続、8戦7ゴール。
もはやこの男を誰も止めることができない。


再び沸くアウェイ側。
たくさんの喜んだ表情がアウェイ側にあった。3点とろう、4点とろう!
今の熊本の勢いを止めることはできない、そんな雰囲気がピッチから伝わってきた。


後半は岐阜が狙いにくる。
これまで横につなぎビルドアップをしていたチームが一変、縦に長いボールを放り始める。うまく適応できないシーンが目立った。
しかし、南、矢野、吉井、筑城がゴールを割らせない。そして途中から入った福王も積極的なディフェンスを見せる。
前半の倍位に感じられた後半。とにかく耐える時間が続いた。


試合終了のホイッスル。
2節前のアウェイ富山戦同様に静まり返るスタジアム。
喜びを爆発させたのはピッチの選手ばかりではない。
勝利のチャントがスタジアム全体を包んだ。

3連勝。
アウェイゴール裏に挨拶に来た選手たちは本当に充実した表情を浮かべていたが、もう次の京都戦を見据えた引き締まった表情が印象的だった。


アウェイからホームへそしてアウェイへつないだ勝利。
もう一度つながると信じてそのバトンを熊本のみんなに託します。

text by tokiyan/photo by lee

posted by report at 22:58| 試合レポート

2012年07月04日

J2第22節 ジェフユナイテッド千葉(熊本県民総合運動公園陸上競技場(KKWING)7月1日(日)19:00キックオフ


「負ける気しねぇ」


今季アウェイ初勝利を経て連勝の掛かる中迎えるホーム戦。
熊本はここ最近梅雨らしい天気で、この日も朝から同じように分厚い雲に覆われており、時折雨がぱらついていた。
それでも数日前にNHKで全国オンエアされた「仕事ハッケン伝」のおかげで開場を待つ傘の行列は長く、注目度の高さが伺える。
KKウイングで迎え撃つは強豪・千葉。
いまだ勝った事が無く、前回の対戦では4失点を喫した相手だが、こちらは現在4戦負け無しと調子も上向き。
折角アウェイからつながれた勝利を、連勝のチャンスを、そう簡単に潰してしまう訳にはいかない。
そんな想いからスタジアムの雰囲気の良さは試合前から感じとれた。
雨足が強まる中、キックオフ。

序盤から快調に飛ばす熊本イレブン。4バックから厚い攻撃を繰り出す。セットプレイから決定的なシーンを作り出すもゴールまでは至らない。その後もチャンスを創出。だがさすがにそう簡単にやらせてくれる相手ではない。
こういった展開なら少しずつ相手の時間へ移っていくのがサッカーという感じだが、この試合、全くといっていい程相手に主導権は渡さない。
前半も終わりかたになると雨も落ち着き始め、試合展開も静かなものとなった。
序盤飛ばし過ぎたのか明らかに運動量が落ちてきたように思える中での前半終了、スコアレスで折り返したものの、若干不安な思いはあった。

後半、お互い決定機までは行けないが、一進一退の攻防は依然として続く。
熊本は相手のドリブル、ポストプレイ、クロス、セットプレイのひとつひとつを本当に集中して対処し、相手にバックラインで回させるようなディフェンスを披露する。
前半終わりかたに感じた不安は微塵も感じられない。
雨も次第に激しさを増す。
サポーターは声、動きに一層熱を込める。
呼応して手拍子はスタジアムを包み一体感を生み出す。
ベンチも動いて攻撃的な選手を投入し活性化を図る。
終盤、激しい雨と疲れからお互い足を取られるようになり始めたそんな中、ついに均衡は破れる。
ちょうどセンターサークルのところ、相手の不用意なパスをプレス、高橋が奪ってそのまま前へ、シンクロして左サイド、動き出していた武富にピンポイントのスルーパス、そこからスローモーション、ボールがゴールに転がっていくのを見届けるや大歓声、総立ちのKKウイング!
ベンチ、選手、サポーターそれぞれみんなもみくちゃになってこのゴールを共有した。
鳥肌の立つような共鳴を残したまま、しっかりとクローズして試合終了。
完璧なゲーム運びで連勝達成、みんなびしょ濡れだけど目一杯笑顔!
みんなと一緒にこの時間を共有出来ることが本当に幸せな事だと心から思えた。

試合後、南が「負ける気しねえ」と叫んだのは現在熊本が自分達のサッカーを出来ている表れであり、そしてその言葉の中にはきっとサポーターの力も含まれているだろう、それだけ熱い後押しがずっと出来ていた。
これに満足することなく、もっともっとこれから頑張っていこう!

アウェイからホーム、そしてホームからアウェイへつなぐことが出来た勝利、次もまた、つながっていくと信じて後押ししていこう!

text by takana/photo by lee



posted by report at 01:17| 試合レポート