2012年07月04日

J2第22節 ジェフユナイテッド千葉(熊本県民総合運動公園陸上競技場(KKWING)7月1日(日)19:00キックオフ


「負ける気しねぇ」


今季アウェイ初勝利を経て連勝の掛かる中迎えるホーム戦。
熊本はここ最近梅雨らしい天気で、この日も朝から同じように分厚い雲に覆われており、時折雨がぱらついていた。
それでも数日前にNHKで全国オンエアされた「仕事ハッケン伝」のおかげで開場を待つ傘の行列は長く、注目度の高さが伺える。
KKウイングで迎え撃つは強豪・千葉。
いまだ勝った事が無く、前回の対戦では4失点を喫した相手だが、こちらは現在4戦負け無しと調子も上向き。
折角アウェイからつながれた勝利を、連勝のチャンスを、そう簡単に潰してしまう訳にはいかない。
そんな想いからスタジアムの雰囲気の良さは試合前から感じとれた。
雨足が強まる中、キックオフ。

序盤から快調に飛ばす熊本イレブン。4バックから厚い攻撃を繰り出す。セットプレイから決定的なシーンを作り出すもゴールまでは至らない。その後もチャンスを創出。だがさすがにそう簡単にやらせてくれる相手ではない。
こういった展開なら少しずつ相手の時間へ移っていくのがサッカーという感じだが、この試合、全くといっていい程相手に主導権は渡さない。
前半も終わりかたになると雨も落ち着き始め、試合展開も静かなものとなった。
序盤飛ばし過ぎたのか明らかに運動量が落ちてきたように思える中での前半終了、スコアレスで折り返したものの、若干不安な思いはあった。

後半、お互い決定機までは行けないが、一進一退の攻防は依然として続く。
熊本は相手のドリブル、ポストプレイ、クロス、セットプレイのひとつひとつを本当に集中して対処し、相手にバックラインで回させるようなディフェンスを披露する。
前半終わりかたに感じた不安は微塵も感じられない。
雨も次第に激しさを増す。
サポーターは声、動きに一層熱を込める。
呼応して手拍子はスタジアムを包み一体感を生み出す。
ベンチも動いて攻撃的な選手を投入し活性化を図る。
終盤、激しい雨と疲れからお互い足を取られるようになり始めたそんな中、ついに均衡は破れる。
ちょうどセンターサークルのところ、相手の不用意なパスをプレス、高橋が奪ってそのまま前へ、シンクロして左サイド、動き出していた武富にピンポイントのスルーパス、そこからスローモーション、ボールがゴールに転がっていくのを見届けるや大歓声、総立ちのKKウイング!
ベンチ、選手、サポーターそれぞれみんなもみくちゃになってこのゴールを共有した。
鳥肌の立つような共鳴を残したまま、しっかりとクローズして試合終了。
完璧なゲーム運びで連勝達成、みんなびしょ濡れだけど目一杯笑顔!
みんなと一緒にこの時間を共有出来ることが本当に幸せな事だと心から思えた。

試合後、南が「負ける気しねえ」と叫んだのは現在熊本が自分達のサッカーを出来ている表れであり、そしてその言葉の中にはきっとサポーターの力も含まれているだろう、それだけ熱い後押しがずっと出来ていた。
これに満足することなく、もっともっとこれから頑張っていこう!

アウェイからホーム、そしてホームからアウェイへつなぐことが出来た勝利、次もまた、つながっていくと信じて後押ししていこう!

text by takana/photo by lee



posted by report at 01:17| 試合レポート