2013年09月09日

第93回天皇杯2回戦 徳島ヴォルティス戦(熊本県民総合運動公園陸上競技場(うまかな・よかなスタジアム)2013年9月8日(日)

ホームで勝たせる


「ホームだから勝てた」
そんな後押しが今季ようやく出来た気がする。

つい先日に北九州に敗れ去ってホーム10敗目を喫し、中2日で迎えるは天皇杯、相手はリーグ戦絶好調の徳島。
もういつ勝ったのか思い出せないくらいにホームでの勝利から遠ざかっている。

スタメンは連戦および天皇杯ということもあってかフレッシュな顔ぶれもあり、更にここで悪い流れを断ち切りたいといった思惑も感じる。
16時にキックオフの笛。
この季節の16時は暑いかと思われたが、雲掛かった空のせいでそこまでの気温は感じなかった。

メンバーが変わっても、そうそう続けてきたサッカーが変わることは難しく、遅いサッカーに終始。
お互い緩い前半になりそうな中、徳島、サイドに長いボールが出てクロス、ヘッドで合わせられ失点。
シンプルな攻撃に屈し1点を献上、またも追う展開。そして前半はほとんど良いところなく終了。

このままズルズルと思われた中、後半スタートから仲間を投入すると、若干前を向けるようになりだんだんとリズムも出てきた。
相手PA内に侵入する選手たちはいつもより多く感じ、点を取るんだ、そんな意識を感じられる中、スローイングからのリスタートをミドルレンジで収めた養父、相手のプレッシャーが弱いと見るや右足一閃、ゴール右隅に突き刺して同点!
程なく矢野が不可解なジャッジで退場に追い込まれるも、スタジアムの雰囲気は全く萎縮することなく熱気に包まれていた。
より一層魂を込めてチャントを歌うゴール裏、そのチャントに乗って選手たちも決定的な場面を作り出すも90分での決着はつかず延長へ。

延長開始前、もう一度HIKARIを歌って選手達と自分達に気持ちを入れなおす。
時折足を伸ばす仕草を見せるものの、90分やってきたとは思えない程、ピッチを走り回る選手たち。
スタジアムの雰囲気に後押しされてか、1人少ないなんて全く感じさせない。
お互い2度程の決定機を迎えるも決めきれず、とうとうPK戦へ突入することになった。

サポーター達がメインスタンド、バックスタンドから続々とゴール裏に集まってくる。
120分安定したパフォーマンスを披露したGKは初出場で熊本出身・畑。
手を叩きながらこちらのゴールに向かってくる。今日最後の仕事だ、と言わんばかりに。
ここで鼓舞しないワケにはいかない。みんなで思いっきり何度も「ミノル!」と叫ぶ。

PK戦になって声援は一段と大きさを増し、熊本の選手が決める度に揺れるスタジアム。
スタッフも選手も肩を組み、サポーターのエネルギーは熊本のキッカーと畑に注がれる。
ゴール裏から見る畑の背中は一段と大きく見えた。

2本目を徳島が外しリードを奪う。
落ち着いて決めていく熊本の選手たち。
いよいよ5本目。
止めて終わるか、決めて終わるかのところまで来た...
キックと同時に畑が左へ反応、ボールが弾かれるや今日一番の大歓声に揺れるスタジアム!
一気に畑の上に折り重なる選手達。ベンチの選手、スタッフもみんな。
ゴール裏に走ってきてくれる選手達もいてみんな喜びを爆発させる。全員立ち上がってそれを共有するサポーター。
久々に手にする勝利、全員で手にした勝利。

テンション高くゴール裏に跳ねてきた選手達と一緒にカモンロッソを。
ようやく、ようやく、ようやく。
長い時間を擁したけれど、やっぱり最高の時間!
今季残り全部コレをやっていきたい!

次も運良くホーム戦。
全て良い方に向かう、そう思える試合を展開したからもう心配は要らない。
みんなスタジアムに足を運んで思いっきり後押しをすれば自ずと結果はついてくる。
そして選手達にこう言って貰えるようにやっていこう。
「ホームだから勝てた」って。

text by takana
posted by report at 23:03| 試合レポート