2014年05月11日

J2 第12節 コンサドーレ札幌 戦(札幌ドーム)2014年05月06日(火・祝)

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コンサドーレ札幌 2 - 2 ロアッソ熊本

己れを求め己れに克つ



連戦の疲労がピークに達しているであろう第12節、遠く北の大地に乗り込み、歴戦の好敵、コンサドーレ札幌に挑む。
2戦続けてのゴールレスながらも6戦無敗、この一戦に、前節に見せた強い攻めの意識を実らせて、チームの力強さをさらに固めてほしい。

12,000人を超す観客を集めた札幌ドーム、熊本ゴール裏には道内各地からの参戦者も加えておよそ50人、でも愛するチームを後押しする気持ちの強さに、数などは問題ではない。
今日のピッチには雪も雨も風ない、でも今のチームの闘う意識の高さに、場などは問題ではない。

序盤、最初の決定機をつかんだのは熊本、巻誠一郎選手がクロスに合わせて、ボールはゴールの中へ。
一瞬に沸騰するゴール裏、しかし判定はファウル。

熊本のハイプレスな攻守は今日も変わらないが、サイドがやや低いか。
最終ラインは安定している、札幌の攻め上がりを潰し、バイタルエリアに入れさせない。

攻防が続く中、コーナーキックから、 園田拓也選手が念願の先制ゴールを決める。
爆発するゴール裏、チームの勢いは止まらない、前半もアディショナルタイム、絶好の時間にペナルティキックを得る。

キッカーは岡本賢明選手、古巣のゴールとゴール裏にひとり対峙する背番号14の姿が絵になる、なおも彼を愛する札幌のファン・サポーターの想いにも応える一撃で、熊本の優勢を決めてほしい。
緊迫を裂く一閃、しかしボールはゴールを外れ、スタジアム中がため息に覆われる。

後半、札幌のボールがつながり始めた一瞬の隙に、対応するのが難しいエリアに深く放り込まれたクロスから、同点弾を決められる。
流れを再び変えたい、そして耐えて得たコーナーキック、ニアサイドにフリーで擦り寄った養父雄二選手がグラウンダーをダイレクトに流し込み、逆転。

札幌は砂川誠選手を投入、ゴール裏に嫌な記憶が甦るや早々に、見事なフリーキックを決められて追いつかれる。
両チーム共に前がかりになり、頻々に攻守が入れ替わる、選手たちの運動量が増して体力は費やされ続ける、残るは15分間、ここが勝負どころ。

最後の攻勢に出る熊本、声を振り絞るゴール裏は、決戦に臨むチームと完全に一体だ。
藤本主税選手、齊藤和樹選手のシュートが立て続けにクロスバーを叩く、想いは届かないのか...

そして決着が着かぬまま、タイムアップのホイッスル。
死力を尽くした両チームの選手たちが次々とピッチに倒れ込む、素直に称賛と感動を禁じえないシーンで闘いは終わった。

己れを求め続ける、さらなる高みを目指して、現在の己れを乗り越え続ける。
そのすべてが、なおも過程にある、だから驕りも畏れもない、気負いも一喜一憂する揺れもない、今のチームには、そんなひたむきな在りようを感じる。

クラブの危機解消を支援する活動が、順調に軌道に乗りつつある。
チームがこのひたむきな在りようの成果を確実に示していることが、ロアッソ熊本の魅力を高めていることは間違いない。

それでも、戦後にゴール裏を訪れた今日の選手たちの顔には、悔しさがにじんでいた。
次節は、図らずも迎える、ここまで全勝の強敵との巡り合わせ、でも相手は関係ない、今日のこの己れに克ってほしい。

text by hineko / photo by mykm & maririn



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posted by report at 13:55| 試合レポート